スチコンレシピ紹介
Recipe introduction
スチコンの調理レシピをご紹介いたします。
YouTubeレシピ(スチコンセミナー動画)
コメットカトウ公式YouTubeからスチコンレシピを動画でご紹介しております。
※はじめて視聴される方は、「基本のホテルパン&レシピの見方」からご覧ください。
定番のスチコンレシピ
スチコンとは?
スチーム(蒸気)とコンベクション(熱風)を掛け合わせたオーブンです。
【参考:当社スチームコンベクションオーブン製品一覧】
焼く、蒸す、炒める、煮る、炊く、揚げるの6つの調理法が行えます。
<スチコンの3つのモード>
スチームモード
使う機能 | 蒸気のみ |
出来る調理 | 蒸す |
特徴 | スチームモードは庫内の温度を1℃ずつ変えられるため、繊細な蒸し調理が可能です! |
コンビモード
使う機能 | 蒸気+熱風 |
出来る調理 | 焼く、煮る、炊く、炒める |
特徴 | コンビモードは蒸気と熱気の割合(蒸気量)を自由に変えられ、多彩なお料理に対応! 蒸気は熱量が高いので、中心温度を早く上げることが出来ます。 蒸気量と温度の使い分けは以下の通りです。 |
ホットモード
使う機能 | 熱風のみ |
出来る調理 | 焼く(パン、お菓子)、揚げる |
特徴 | ホットモードは熱気のみで調理をします。 しっかりと焼き色を付けたいもの、焼き菓子やパンの焼成などに最適なモードです。 一部機種にはダンパー(食材から出た蒸気を逃がす穴)を開けることが出来ます。 |
詳しい使い分けはスチコンレシピ、下記表をご覧ください。
<スチームコンベクション 調理温度と蒸気量>
<中心温度と作用>
温度(℃) | 作用 | 解説 |
---|---|---|
98 | でん粉糊化(α化)温度 | 米は98℃で20分以上の加熱でα化し、炊き上がる。 |
95 | 真空調理加熱限界温度 | これ以上の温度で加熱を行うとパックが破損する恐れがある。 |
92 | 野菜セルロース破壊開始 | 野菜を柔らかくするのに必要な温度。 |
85 | ノロウイルス対策基準温度 | ノロウイルスは85℃90秒以上の加熱で感染力を失う。 |
80〜85 | 卵液凝固温度(茶わん蒸し・プリン) | 調味液で希釈されて凝固点が上がった卵液は、この温度帯を境に凝固を始める。 |
80 | 加熱調理基準温度 | この温度まで達すれば、その時点で75℃1分以上と同等の加熱を見なされる場合がある。 |
75 | O-157殺菌基準温度 | 75℃1分以上であればO-157は殺菌されたとみなされ、大量調理においての一つの基準となっている。 |
卵白凝固開始 | 卵白はこの温度を境に固まり始める。 | |
68 | たんぱく質分水作用開始 | 肉や魚のたんぱく質に含まれた水分が分離し始める温度。 これ以上の温度で加熱を続けると水分が次第に失われ、食味が低下する場合があるので注意。 |
65 | 卵黄凝固開始 | 65℃を超えると卵黄が凝固し始める。温度卵は卵黄と卵白の凝固温度差を狙って加熱する。 |
63 | 法に規定される加熱殺菌条件 | 63℃30分以上の加熱であれば75℃1分以上と同等の加熱とみなされている。 |
62 | たんぱく質凝固開始 | 肉や魚のたんぱく質が固まり始める温度。 |
60 | 一般細菌死滅温度 | 一般細菌が死滅し始める温度。 |
20〜55 | 細菌繁殖温度 | これ以下の温度では細菌が盛んに繁殖するため危険である。 逆にイースト発酵の場合は38℃が適当。 |
スチコンでの基本煮物調理工程
- 具材の下処理
・具材の分量は1/1ホテルパンで約2.5㎏、2/3ホテルパンは約1.7kgです。
・固い材料・アクのある材料は予め下処理を行います。基本的に蒸します。
蒸す・・・スチーム100℃/10〜15分
焼く・・・ホット250℃/5分
炒める・・・コンビ200℃/10分
茹でる・・・柔らかくなるまで
湯通し・霜降り・・・表面のアクが無くなるまで
・大根は茹でるか、蒸した後水洗いするのが好ましいです。 - 煮汁の準備
・加熱途中に味を足す作業は手間がかかる為、予め味を決めた煮汁を作ります。
・標準煮物の調味料配合は下記の通り
だし汁:7/醤油:1/みりん(砂糖):0.7〜1/酒:α
・魚の煮つけの調味料配合は下記の通り
だし汁:3/醤油:1/みりん(砂糖):1+/酒:1
・煮汁は鍋等で一度煮たたせ、必ずアルコール類を飛ばします。
・煮汁に粘度を持たせると照りが出て、材料との絡みが良くなり味が増します
・市販のタレを使用する際は表示をご覧になってご使用ください。一般的に粘度の有る物が多いです。 - 材料と煮汁を合わせ、スチコンで加熱します。
・具材をホテルパンに並べて湧いた煮汁を注ぎます。
・オーブンシートで落し蓋、20mmホテルパン(焼き物用)でフタをします。
・加熱温度は コンビモード(蒸気最大) or スチームモード100℃〜200℃
・加熱時間は15分以上(標準:30分、180℃以上の場合は20分以下) - 加熱後しばらく放置してむらします 。
・30分以上放置します。
・フタを用いると放置時に乾燥、雑菌異物混入を防ぐことが出来ます。
スチコンでの基本炊飯調理工程
- 洗米、浸漬
・お米の分量は1/1ホテルパン1枚で最大約1.5kg、2/3ホテルパン1枚で最大約1kgです。
・お米は洗って30分以上浸漬します。(ピラフは炊飯前に炒める為、浸漬は不要)
・お米を5分以上水切り、乾燥させないでください。
・具材と一緒に炊飯する場合はお米の分量は減ります。
例:具材とお米の合計2kg程度が限度 - 具材と炊き汁の準備(浸漬後)
・炊き汁(水)はお米の重量比で1.1~1.2倍程度(うるち米炊飯)
・炊き汁(水)はお米の浸漬した吸水量を含め、重量比で0.8倍程度(もち米炊飯)
・炊き汁(水)はお米の重量比で5倍程度(おかゆ炊飯)
・具材はアクの出ないものは生のままで良い。アクの出るものはアクを落としておく。
・炊き汁の味を変えればご飯の味も変わる。
・炊き汁にアルコールが入った場合は鍋等で一度煮立たせ、必ずアルコール類を飛ばします。 - お米と具材と炊き汁を合わせ、スチコンで加熱します。
・浸漬を終えたお米と、具材、炊き汁を入れて混ぜ合わせます。
・1/1 20mmホテルパン(焼き物用)でフタをします。
・コンビモード 200℃で 25分~35分程度加熱します。(うるち米炊飯)
・スチームモード 100℃で 40分~50分程度加熱します。(もち米、お粥炊飯) - 加熱後しばらく放置してむらします。
・10分程度放置します。
ホテルパンの使い方
【20mm又は25mm】
・魚、肉などの焼き物調理
・フタ(同サイズのホテルパン)
【65mm】
・煮物、炊飯、炒め物など、具材や液体を多く使用する調理
【穴あき】
・スチームモードを使用する調理
(穴が開いていることで、下からも横からも均一に蒸気を入れること入れることが可能)
【ノンスティック加工】
・直接ホテルパンに食材をのせ、調理が可能
・こびり付きが少なく、洗浄が容易に行える
※金属たわし、金属ヘラ等のご使用は避けてください
【ノンスティックグリルパン】
・グリル、ローストなど様々な調理での使用が可能
・こびり付きが少なく、洗浄が容易に行える
※金属たわし、金属ヘラ等のご使用は避けてください
【焼き網】
・揚げ物調理を行った際の余分な油を落とす
・焼き菓子やパン等の粗熱をとる
・クッキングシートの上に焼き網を乗せることで、フタとしても使用可能
ホテルパンの大きさについて
ホテルパンは、欧州標準化委員会で定めた国際規格の食品向けのバットです。
大きさは1/1を基準として、2/1、2/3、1/2など様々な大きさがあります。
スチコンに限らず、カートやウォーマー、冷却機器であるブラストチラー等はこの企画をもとに設計されており、調理作業の合理化に貢献しています。
☆お使いのスチコンに合わせてご使用ください。
☆弊社のスチコンレシピは1/1ホテルパン1枚分と2/3ホテルパン1枚分で分量が記載してあります。