医療福祉施設から学校給食まで!次にスチコンが普及する場所とは
スチームコンベクションオーブンはホテルや医療福祉施設、学校給食現場などで幅広く使用されていますが、最近では新たな調理現場での導入が増えています。
この記事では、スチームコンベクションオーブンが普及してきた流れを年代別に解説し、今後普及していくと予想される新たな業界についてもご紹介していきます。
スチームコンベクションオーブンがどのような現場で使用されているのか気になる方や、これから導入が増えると予想される新たな業界を知りたい方はぜひ参考になさってください。
スチコンはどこで使用されている?食育を機に医療福祉業界から学校給食にも
まずはスチームコンベクションオーブンがこれまでどのような流れで調理現場に導入されてきたのか、その変遷についてご紹介していきます。
【1990年代】スチコンが導入され始めたのはホテル業界から
スチコンが最初に導入され始めたのはホテル業界です。
ホテルでは宴会や会議、婚礼などといったバンケットが開催されることが多く、こういったイベントが開催される際には多くのお客様が出席されるため、多種多様な料理を大量に調理し提供しなければなりません。
また、ホテルで開催される婚礼などのイベントは、参列者にとっては貴重な機会であるため、料理の量や種類だけでなく質も重視されます。
その点、「焼く」「蒸す」「揚げる」など複数の加熱調理が可能なスチコンを使用すれば多種多様な料理を簡単に作ることができ、最も大きいサイズのスチコンだと、1回の調理で800人分もの食材を調理することができます。
さらに、熱風と蒸気を利用して食材を加熱調理することで、食材の旨みを保持したまま焼き上げることができるため、高品位な料理に仕上げることが可能です。
ゆえに、ホテル業界では1990年代から継続してスチコンが導入され、スチコンの優れた特徴が存分に活かされています。
【2000年代】大量調理が注目され医療福祉施設でも導入
2000年代にはスチコンの魅力の一つである大量調理の性能が注目され、病院や介護老人保健施設(老健)などといった医療福祉施設でも導入が進められます。
病院や老健などの施設では、多くの高齢患者さんが入院あるいは入所されているため、衛生面に厳重に配慮して焼きムラを抑えつつ、食べやすさに配慮してふっくらとした仕上がりの料理に調理することが必要です。
また、少子高齢化が進んでいる日本では、病院や老健の調理現場の人手不足といった課題も深刻化が嘆かれるようになりました。
その点、大量かつ均一な調理を可能とするスチコンを導入すれば人手不足にも対応することができるという理由で、2000年代以降、徐々に医療福祉施設での導入が増えています。
【2010年代】食育・少子化の流れで学校給食や保育園給食にも
2010年代に入り、スチコンは学校給食や保育園給食の調理現場でも導入されるようになります。
きっかけとなったのは、2005〜2006年をピークに市町村合併が進められた平成の大合併や、2005年に改正された食育基本法、そして2008年に改正された学校給食法などといった出来事です。
2000年代後半の日本の流れによって、学校給食の普及と献立内容の充実が推進されたり、地方の財政難に伴って単独調理場方式から共同調理場方式に移行されたりといった動きがありました。
その結果、学校給食や保育園給食の調理現場には、バラエティー豊かな献立をより多くの生徒に提供することが必要とされ、多種多様な料理を大量に調理できるスチコンが導入されるようになったのです。
また学校給食へ導入された後には、スチコンは多品種の調理が得意であることから、スーパーなどの惣菜店にも導入される事例が増加していきます。
2020年からすでに増加傾向?次にスチコンが普及する業界は「〇〇〇」
今後スチームコンベクションオーブンが普及する業界はズバリ「一般飲食店」です。
今の日本の飲食業界は「価格が安い」や「開業のハードルが低い」といった特徴があり、東京では、人口に対する店舗数の割合が世界の都市と比べて高くなっています。
そのため、周囲の飲食店よりも安く出すというお店が増えており、消費者は美味しい料理を低価格で食べることが可能です。
その一方で、人口減少に伴い人手が不足しているという課題を抱える飲食店もどんどん増加しています。
一般飲食店が持つこの課題を解決するために、1台で大量調理や複数の調理を可能とするスチコンの導入が増えていくと考えられるのです。
また、飲食店のお持ち帰りやデリバリーなどがコロナショックによって増加していることに伴って、スチコンの導入はさらに進むと考えられており、当社でもすでに多くの飲食店オーナー様にスチコンを導入していただいております。
飲食店オーナーの方はスチコンの導入を検討されてみては
スチームコンベクションオーブンが普及している現場や、これから導入が増えると予想される業界についてご紹介しました。
当社では小型のスチームコンベクションオーブンもご用意しており、全自動洗浄機能やマニュアル調理モードなどが搭載されている製品もあるため、店舗の規模に合ったサイズを選び、調理や後片付けを効率化することが可能です。
飲食店オーナーの方は調理作業を効率化し、ライバル店と差をつけるために、ぜひスチームコンベクションオーブンの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。