【スチコン(コンビオーブン)】美味しいローストビーフの調理方法(2)
【スチコン(コンビオーブン)】美味しいローストビーフの調理方法① では、業務用のローストビーフを調理する際は、コンビオーブン(スチコン)がおすすめであることを解説しました。
今回の記事では、コンビオーブンで美味しいローストビーフを調理するための、具体的な準備の方法や加熱方法について解説します。
コンビオーブンで美味しいローストビーフを調理する方法
弊社、コメットカトウのコンビオーブンを例に、コンビオーブンでローストビーフを調理する方法を解説します。
ローストビーフの準備におけるポイント
ローストビーフの準備におけるポイントは以下の4つです。
- 筋が少ない肉を選ぶ
- 肉の太さを均一にする
- 加熱前に常温に戻す
- 塩コショウを十分に行う
それぞれについて詳しく解説します。
ポイント1. 筋が少ない肉を選ぶ
美味しいローストビーフを調理するためには、まず筋が少ない肉を選ぶのが重要です。
筋の多いリブロースや肩ロースでもローストビーフを調理すること自体は可能ですが、形が崩れやすかったり、筋があるため食感が悪くなったりしてしまいます。
ローストビーフを調理する際は、内もも、ヒレ、サーロインなどの筋の少ない部位を選びましょう。
ポイント2. 肉の太さを均一にする
肉の太さが元々均一で、型崩れしにくいようであればそのままでも問題はないのですが、肉の太さが均一でないときは、タコ糸を使用して全体の太さを均一にするようにしましょう。
そうすることで、火の入り方をより均一にできるため、ムラなく美味しいローストビーフを焼き上げることができます。
ポイント3. 加熱前に常温に戻す
肉が冷たいままで加熱すると、肉の中心温度がなかなか上がらないので、肉全体に余計な熱を加える必要があります。
肉に余計な熱が加わると、焼きすぎの状態になってしまい、美味しいローストビーフを調理することが難しくなってしまいます。
常温で30分~1時間程度放置して、肉の内部までしっかりと常温に戻すようにしてください。
ポイント4. 塩コショウを十分におこなう
肉に塩コショウをふるのは、単に味付けをおこなうためだけではありません。
肉の表面に塩をふることで、焼いたときに肉の表面のたんぱく質が早く凝固します。
そうすることで、肉の表面に壁ができるため、肉のうま味を逃さずにすむのです。
また、肉を焼く前に塩をふると表面近くの水分によって溶けて、濃い食塩水の状態になります。
肉はこれを薄めようとしてさらに奥の水分も引き出すため、身が引き締まり均一に焼きやすくなります。
ただし、塩をふってしばらく放置すると、肉汁がたくさん流出し、肉のうま味成分まで失うことになります。塩コショウは、焼く直前にふりましょう。
また、塩は均一にふらないと、内部への熱の伝わり方や焼き色のつき方にむらが出てしまい、美しく焼き上がりません。
肉全体に均一に塩をふれるように、やや高めの位置から塩をふりかけるようにするのがおすすめです。
コンビオーブンにおけるローストビーフの加熱方法
ここからは、弊社のコンビオーブンを例に、ローストビーフの加熱方法をご紹介します。
ローストビーフの加熱方法は肉の大きさによって違うため、肉の大きさごとにコンビオーブンの設定をご紹介します。
1㎏未満の肉の加熱方法
- ホットモード・・・250℃:5分
- 別のホテルパンに肉を移して冷却する:10分以上(冷蔵庫・ブラストチラーで冷却が好ましい)
- スチコンをスチームモード70℃で予熱する
- A. ホットモード・・・75℃:5分
B. スチームモード・・80℃:5分
C. ホットモード・・・67℃:中心温度58℃
D. スチームモード・・70℃:2~3分
E. ホットモード・・・67℃:中心温度60℃ - 取り出して冷却する
※風量は全て「1」で行ってください。
※4の間は扉を開けずに、一連のプログラムでおこなってください。
※肉の部位・大きさによって4.B.のスチームモードの時間を変えてください。(脂肪分が少ない・小さい肉は5分以下、脂肪分が多い・大きい肉は5分以上)
※予熱をおこなわないと、4.B.で十分な加湿がおこなえないので注意してください。
1~3㎏の肉の加熱方法
- ホットモード・・・250℃:5分
- 取出してオーブン内の温度を下げる
- スチコンをコンビモード120℃で予熱する
- A. ホットモード・・・130℃:5分
B. コンビモード・・・135℃:3分、蒸気量100%
C. ホットモード・・・120℃:中心温度45~50℃ - アルミホイル等を巻いて中心温度計を挿して休ませる:30分程度(中心温度を確認)
※風量は全て「1」で行ってください。
※4の間は扉を開けずに、一連のプログラムで行ってください。
※4の前に予熱をおこなわないと、4.B.で十分な加湿がおこなえないので注意してください。
3㎏以上の肉の加熱方法
- A. ホットモード・・・240℃:3分
B. ホットモード・・・200℃:5分
C. ホットモード・・・160℃:12分 - 取出して脂を切って、オーブン内の温度を下げる
- スチコンをコンビモード130℃で予熱する
- A. ホットモード・・・140℃:5分(コンビモード130℃で予熱)
B. コンビモード・・・130℃:3分
C. ホットモード・・・120℃:中心温度20℃ - 取出して脂を切る
- スチコンをコンビモード130℃で予熱する
- A. ホットモード・・・140℃:5分
B. コンビモード・・・130℃:3分
C. ホットモード・・・120℃:中心温度29℃ - 取出して脂を切る
- スチコンをコンビモード130℃で予熱する
- A. ホットモード・・・140℃:5分
B. コンビモード・・・130℃:3分
C. ホットモード・・・120℃:中心温度38~42℃ - アルミホイル等を巻いて中心温度計を挿して休ませる:30分程度(中心温度を確認)
※風量は全て「1」で行ってください。
※1,4,7,10の間は扉を開けずに、一連のプログラムで行ってください。
※4,7,10の前に予熱をおこなわないと、十分な加湿がおこなえないので注意してください。
加熱メニューがプログラムできるコメットカトウのコンビオーブン
ご紹介したように、コンビオーブンで美味しいローストビーフを調理するためには、細かい加熱調整が必要です。
弊社の最新コンビオーブンには、クッキングガイド”INFINIConcierge”が搭載されており、様々な加熱メニューをプログラムする事ができます。
そのため、先ほどご紹介した設定を参考に、肉のサイズごとに加熱設定をプログラムすることにより、いちいち設定を変えることなく毎回安定して美味しいローストビーフを調理することが可能です。
コンビオーブンで美味しいローストビーフを作りたい方は、ぜひ弊社の最新のコンビオーブンをお試しください。
コメットカトウのコンビオーブンで美味しいローストビーフを作ろう!
コメットカトウのコンビオーブンは加熱メニューをプログラムする事ができるため、肉のサイズによってその都度設定を変える必要がなく、それぞれのサイズに適した加熱が簡単にできます。
美味しいローストビーフを作りたい方は、ぜひコメットカトウのコンビオーブンを導入してみてください。
弊社のコンビオーブンについて気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。