サスティナブルを実現するスチコン(コンビオーブン)活用法2

前回に引き続き、サスティナブルを実現するためのスチコン(コンビオーブン)の活用法についてご紹介していきます。

弊社、コメットカトウでは、新型スチコン(コンビオーブン)CSXHシリーズはサスティナブルな調理を実現するために、自動洗浄機能を進化させております。

今回は、コメットカトウのコンビオーブンの自動洗浄機能に関して詳しくご紹介します。

コンビオーブンでサスティナブルな調理を実現する活用法

スチコンでサスティナブルな調理を実現するためのポイントは、大きく分けて以下の3つです。

  1. 蒸気量
  2. 調理時間
  3. 芯温測定

前回の記事では、ポイント1. 蒸気量とポイント2. 調理時間をご紹介しました。

今回は弊社コメットカトウのスチコンを例に、ポイント3. 芯温測定をご紹介します。

ポイント3. 芯温測定

食材の芯温測定に用いられる温度センサーには、大きく分けて2つの種類があります。

「サーミスタ式」と「熱電対式」です。

まずは、それぞれの方式の特徴をご紹介します。

サーミスタ式

サーミスタ式は、温度で変化する電気抵抗値(電気の流れやすさ)を計測して温度を推測する方式です。

温度を測り終えるまでの時間(反応速度)は1~2分程度で、測定できる温度の範囲は250℃程度までの物が多いです。

価格としては1,500円程度から購入できるものもあり、初期費用を抑えられますが、熱電対式に比べると反応速度が遅く、温度範囲が狭いといった特徴があります。

熱電対式

熱電対式は、温度で発生する電気(熱起電力)を計測して温度を推測する方式です。

反応速度は10秒以下(2秒以下の物もあります)で、1000℃以上まで測定可能なものもあります。

価格としては15,000円~と、サーミスタ式に比べると初期費用としては掛かりますが、サーミスタ式に比べると反応速度が非常に速く、温度範囲が広いといった特徴があります。

サスティナブルな調理には熱電対式の温度センサーがおすすめ!

それぞれの方式を比べると、熱電対式はサーミスタ式に比べて初期費用はかかりますが、代わりに反応速度が速いため、トータルコストで考えると熱電対式の方がお得です。

例えば、1日10回芯温測定をおこなうとして、反応速度が1分10秒のサーミスタ式と反応速度が10秒の熱電対式を比べると、1日で10分、芯温測定にかけている時間が違います。

年間で300日の営業日があるとすると、1年間で3000分(=50時間)も芯温測定にかけている時間が違うことになります。

熱電対式の温度センサーであれば、初期コストが1~2万円程度高くなったとしても、1年間経てば50時間もの時間を節約できることになるのです。

50時間分の人件費を考えると、熱電対式の温度センサーがお得であることがお分かりいただけるのではないかと思います。

また、芯温測定にかける時間が短くなるということは、それだけ調理時間も短くなるということなので、熱電対式の温度センサーを使用することはサスティナブルな調理にもつながるのです。

番外編:コンビオーブンの自動洗浄機能

弊社コメットカトウの新型コンビオーブンCSXHシリーズは、サスティナブルな作業を実現するために自動洗浄機能を進化させています。

コンビオーブンの自動洗浄機能がなぜ重要なのか、その理由を解説した後に、弊社の自動洗浄機能のこだわりポイントをご紹介します。

自動洗浄機能がサスティナブルの実現に重要である理由

コンビオーブンの内部構造は、加熱に及ぼす影響、上記に及ぼす影響などを綿密に計算して設計されています。

そのため、手作業で洗浄するにはどうしても手間がかかり、その分、多くの水や洗剤を使わなければなりません。

自動洗浄機能は、料理人がコンビオーブンを洗浄する労力を削減するだけでなく、水や洗剤の使用量を減らすこともできるため、調理と環境という2つの側面でサスティナブルを実現できます。

コメットカトウのコンビオーブンの自動洗浄機能

従来のコンビオーブンでは、自動洗浄後に換気設備を止め、ガス式であればガス元栓を閉める必要があるために、業務終了間際に全自動洗浄を始めると、自動洗浄終了まで最低でも1時間は帰れない状況になるという欠点がありました。

最新式のコンビオーブンである、第7世代のCSXHシリーズはこの点を改良しました。

「おかえり洗浄」は換気設備を止めて、ガス元栓を閉めても自動洗浄が行える画期的な機能です。

洗浄が終了したら自動で主電源がオフモードに移行するので、業務終了間際におかえり洗浄を始めても、そのまま帰れるようになりました。

コンビオーブン第7世代における自動洗浄機能の進化は、蒸気発生器に電気ポットで使用する程の小型電気ヒーターを取り付けただけの変化なのですが、調理現場の人々がサスティナブルに働くために非常に重要な進化であると言えます。

そして、更なるサスティナブルな働き方を実現するために、コメットカトウは今後も進化を続けていきます。

コンビオーブンの自動洗浄機能でサスティナブルな調理を実現しよう!

サスティナブルの実現のためには、芯温測定は値段が高くても熱電対式の高感度センサーを使うことが重要です。

また、弊社コメットカトウの新型スチコン(コンビオーブン)CSXHシリーズはサスティナブルな作業を実現するために、自動洗浄機能を進化させました。

弊社のコンビオーブンで、サスティナブルを実現してみてください。

スチームコンベクションオーブン|株式会社コメットカトウ

また、弊社のコンビオーブンが追求してきた洗浄機能へのこだわりについては、以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、こちらも併せてご覧ください。

【洗浄の進化編】コンビオーブン・スチームコンベクションオーブンの進化