おいしいごはんが作れるのはなぜ?炊飯器の炊飯方法を徹底解説!

弊社コメットカトウは昭和30年代から炊飯器の製造をおこなってきました。

最新モデルの炊飯器CRA2-Nシリーズは、様々な炊飯条件に適応できるような工夫がなされています。

今回は、コメットカトウの炊飯器でおいしいごはんが作れる理由を、炊飯方法に着目しながら徹底解説します。

コメットカトウの炊飯器でおいしいごはんが炊ける理由

日本人の食卓に欠かせない「おいしいごはん」。

日本人は古来より、おいしいごはんを炊くために、炊飯方法にもこだわってきました。

固めが好きかやわらかめが好きかなど、日本人一人ひとりのおいしいごはんに対するこだわりに対応するために、コメットカトウの炊飯器はさまざまなハードルを乗り越えてきました。

まずは、コメットカトウの炊飯器がおいしいごはんを炊けるようになるまでに乗り越えてきたハードルをご紹介します。

コメットカトウの炊飯器がおいしいごはんを炊くために乗り越えてきたハードル

ごはんを炊くための加熱の条件は、「98℃以上を20分経過させる」ということだけです。

これだけ見ると非常に簡単にも見えますが、炊飯器でおいしいごはんを炊けるようになるまでには、炊飯工程で直面するハードルがありました。

ハードル1. 加熱のスピード

一般的に98℃以上まで加熱する時間は、10分程度が妥当と言われています。

ただし、炊飯量が多い場合や業務用電気炊飯器の場合は、加熱にどうしても時間がかかってしまうため、この水準をクリアすることが難しいです。

古くから「ガスで炊くとおいしいごはんが炊ける」と言われてきましたが、これは、ガスであれば「10分で98℃以上まで加熱できる」という理由があるからです。

昔の電気炊飯器は、100Vのコンセントから供給できる熱に限りがあったため、10分で98℃以上まで加熱する事が難しかったのですが、最近の電気炊飯器は熱効率の良いIH(電磁誘導加熱)技術の発達で、このハードルをクリアできるようになりました。

ハードル2.加熱を停止するタイミング

98℃以上に加熱されると炊飯器の中の水分は沸騰し、釜底の水が少なくなるとごはんは焦げてしまいます。

しかし、98℃以上を20分保つためには加熱し続けなければなりません。

おいしいごはんを炊くためには、焦がさないようにしつつ、なるべく強い火力で加熱を続ける必要があるため、加熱をどういう判断でいつ停止するかが重要です。

ハードル3.無洗米

30年ほど前から、洗わなくても使えるという「無洗米」が普及しています。

冬場には冷たい水に手を晒すことなくごはんが炊けるので調理する人にとっては有難いのですが、炊飯工程にとっては一つの課題です。

無洗米はあらかじめ糠(ぬか)を落としている為、どうしても通常のお米と比較すると米粒の表面に細かい凹凸があり、その分、多く吸水するので水量を増やす必要があります。

また、お米表面のデンプンが溶けやすくなっているので、焦げないように炊飯方法を注意する必要があるのです。

ハードル4.前工程

「上白」と呼ばれるまで精米された現代のお米では、昔のようにお米を研ぐと割れてしまう可能性があるので、できる限り多くの水でお米を洗うのがおいしいごはんを炊くポイントです。

そして、お米を水に浸す浸漬時間も重要な前工程の要素です。

浸漬時間が短いと米の内部まで十分な水分が供給されず、熱が伝わりにくくなり、内部のデンプンが十分に糊化(こか)できず、逆に浸漬時間が長いとデンプンが水に溶け出してしまいます。

浸漬時間は30分~1時間の間で調整するようにしましょう。

ハードル5.炊飯をおこなう環境

加熱の条件は「98℃以上」と前述しましたが、標高が高い地域などの低気圧の環境下では、水が沸騰する温度(沸点)は下がります。

実際に、1013hPa(標高0m)では沸点は約100℃ですが、913hPa(標高1,000m)では沸点は約97℃、813hPa(標高2,000m)では沸点は約93℃です。

沸点が違ってもデンプンが変質する条件は変わりませんので、98℃以上に炊飯器の内部を熱する必要がありますが、それだと通常よりも早く水が沸騰してしまいます。

ですので、標高の高い地域(低気圧の地域)では、圧力をかけることで水の沸点を高くして炊飯をおこなう事が多いです。

どのような環境下でも炊飯器でおいしいごはんを炊くためには、このようなハードルも乗り越える必要があるのです。

コメットカトウの炊飯器のポイント

弊社コメットカトウは、昭和30年代から炊飯器の製造をおこなってきました。

最新モデルの炊飯器CRA2-Nシリーズは、さまざまな炊飯条件に適応できるような工夫がなされています。

ポイント1.温度の推移をコンピュータ解析

他社の炊飯器はセンサー温度の到達で炊飯の判定をおこなうことが多いですが(例:125℃になったら加熱停止のような判定)、コメットカトウの炊飯器はセンサー温度の推移をコンピュータで解析して、炊飯の判定をおこなっています。

この技術に関しては特許を取得しており、これにより、おいしいごはんはもちろんのこと、センサー温度が上昇しやすい無洗米のご飯や炊き込みご飯、少量での炊飯も可能です。

ポイント2.火力の調節が可能

センサー温度の推移を解析できても、火加減の調整ができなければ意味がありません。

コメットカトウの炊飯器は火力調整もできますので、弱火で加熱するお粥なども炊飯可能です。

ポイント3.タイマー設定が可能

温度センサーに頼らず、タイマー設定による火加減調整もできます。

料理人の好みに合わせて使い分けが可能です。

ポイント4.吹きこぼれ対策

ガス式において、万一吹きこぼれても炎が消えないようにバーナーと鍋の形状に工夫を加えています。

ガス式でも安心しておいしいごはんを炊くことができます。

コメットカトウの炊飯器でおいしいごはんを炊こう!

コメットカトウの炊飯器は、おいしいごはんを作るために多くのハードルを乗り越えてきました。

お店でおいしいごはんを提供したいとお考えの方は、ぜひコメットカトウの炊飯器でおいしいごはんを炊いてみてください。

炊飯器|株式会社コメットカトウ

また、弊社コメットカトウでは炊飯器だけでなく、スチームコンベクションオーブン(コンビオーブン)の製造も行っています。

スチームコンベクションオーブンに関しましても、炊飯器と同様に多くのハードルを乗り越えて、おいしい料理を作れるようになっております。

コメットカトウのスチームコンベクションオーブンの進化の歴史については、以下の記事で紹介しておりますので、気になる方はあわせてご覧ください。

【加熱の追求編】コンビオーブン・スチームコンベクションオーブンの進化